2007年05月10日

ガン予防の最前線(癌病棟からの手紙)5-1

では、具体的に私たちはどのように対処すればよいのでしょう?


1)ストレスをため込まないで、

  うまく発散させる。


科学技術の進歩のおかげで、人類の進化の歴史上、最大のストレスであった飢餓・暑さ・寒さによる肉体的ストレスは減少しました。しかしその反動で、現代人は人間関係に起因する精神的なストレスにとても過敏になっています。
鬱(うつ)病の患者も先進国で増加傾向にあり、
自殺者も我が国で3万人を超えています。

昔から『病は気から』といわれていますが、まさにその通りだと思います。
悩みのない人は、人間ではありません。
例えば『カブトムシ・カメ・ネコが悩みを抱えて自殺した』というニュースを聞いたことがあるでしょうか?
『悩みは高度に進化した哺乳動物であるヒトの宿命である』と、
割り切って考えて下さい。


人生は誰でも山あり谷ありです。
『病は気から』『ピンチはチャンス』
『失敗は成功のもと』『人間万事塞翁が馬』と考え、
小さな事にクヨクヨせず、おおらかな感謝の
気持ちで前向きに生きることがとても大切です。



では、『ストレスの全くない人生が良いのでしょうか?』
それは、スパイスや調味料(しょう油・ソースなど)を全く使わない料理のように、味気ないものになってしまいます。

『こんな料理ばかり、毎日食べたいですか?』


過保護に育った子供は、協調性のない問題行動をおこしたり、アレルギー疾患(アトピー、ぜんそく等)を発症させやすいと言われています。

適量のスパイスが料理を引き立てて美味にしてくれるように、適度のストレスは人間を精神的にも肉体的にも鍛えてくれるのです。
ストレスがあなたを磨き、強く美しくするともいえるように思います。

さらに、有名な松下電器の創業者、松下幸之助氏の言葉を引用させて頂きます。
『人間というものには、やっぱり困難もまたときには非常に大事なものです。ありがたさは、つらいことや困難なことを味わってみないと分かりませんね、本当は』
タグ:ガン 予防

2007年05月21日

ガン予防の最前線(癌病棟からの手紙)5-2


2)交感神経の反対の作用を持つ

  副交感神経を活性化する。



近年、副交感神経が活性化すれば、ガンを退治してくれるリンパ球が増加すると言われています。
では、この仕組みは一体どうなっているのでしょう?
その謎を解くカギは、私たちのオナカの中に隠されていたのです。


お口から肛門までつながる消化管は

人体最大の臓器です。



このことからも、食べることがいかに大切かわかります。食物からの栄養補給は生きるための最重要事項のひとつだからです。

心臓や呼吸器などが交感神経(脳)に支配されているのに対して、

消化器官副交感神経支配、つまり脳からは独立して動いているので、

『第2の脳』と呼ばれることもあります。
これほど巨大な副交感神経支配の臓器はほかにありません。

例えば、脳死状態では心肺機能は停止しますが、消化器官は脳からの指令がなくても、人工心肺装置があれば栄養分を吸収し、不要なものは排泄するという本来の機能を果たすことができるのです。植物人間状態でも何年も生きられるヒミツはここにあります。

つまり、何か美味しいものを食べて

消化器官を動かすということが、副交感神経の

活性化
につながります。

特に、よく噛んで唾液(つば)を出すことはとても大切です。
なぜなら近年、唾液の持つ驚くべきパワーが明らかになってきたからです。
以下に、そのパワーの一端を紹介致します。


a) 一日に1〜1.5リットルも唾液腺でつくられる。
b) 糖質(でんぷん)や脂質などを分解する消化酵素がタップリ含まれる。
c) バイ菌を殺す物質(抗菌作用)が含まれ、ムシ歯・歯周病・口臭予防に効果がある。
d) 老化防止ホルモンが含まれ、活性酸素を減らしアンチエイジング対策になる。
e) 食べ物や食品添加物などに存在する発ガン物質を中和する効果がある。
タグ:ガン 予防

2007年05月25日

ガン予防の最前線(癌病棟からの手紙)5-3

ところで免疫の分野でも、以前は「胸腺」ばかり重要視されていましたが、最近は消化器官(唾液腺・肝臓・すい臓を含む)、とくに『腸』が注目されています。

前述の新潟大学の安保教授は、
『ガンを退治してくれるリンパ球の60〜70%は腸内にあり、
副交感神経が優位のときに、リンパ球が活発になる。
一方、交感神経が優位のときは、バイ菌を退治してくれる
白血球(好中球)が活発になる』
と言われています。

すなわち、
副交感神経を活性化すれば、リンパ球が増え免疫力もアップして、
ガンの予防や治療にはとても好都合なのです。
では、どうすれば副交感神経を活性化できるのでしょう?



ガン予防のための免疫力アップ7つの方法

(副交感神経の活性化法)



1)美味しいものをゆっくりよく噛んで食べる(唾液を出す)。
2)適度のアルコールや会話などでストレスを発散し、楽しく食べる。
3)十分な睡眠をとり、腹式呼吸でゆっくり深呼吸する。
4)入浴、体操、マッサージ、音楽鑑賞などでリラックスする。
5)お笑い番組・コメディー映画鑑賞、かわいいペットなどを利用し、
  笑う機会を増やす。
6)適度な運動やスポーツなど、なにか仕事以外に趣味を持ち、
  ストレスを解消させる。
7)話題の鈍感力を身につけ、小さな事にクヨクヨせず、
  おおらかな感謝の気持ちで前向きに生きる。



さて、これらの中で、最も簡単で手っ取り早く
副交感神経
活性化できるのはどれでしょう?


そうです、皆様ご経験があるとおもいます。


美味しいもの(当然あま〜いデザートも含みます)を、おなかいっぱい食べて、眠たくなりそのまま寝てしまうのが、一番お手軽な副交感神経の活性化法であり、同時にストレス発散法です。

以前メタボリックシンドロームの章でお伝えしたように、なにかとストレスの多い社会ですから、ヤケ食いやバカ食いをして食欲を満たすことで、ストレスを解消したくなる気持ちはとてもよく分かります。

たまにヤケ食いする程度ならセーフですが、度が過ぎれば当然、肥満になりメタボリックシンドローム予備軍の仲間入りです。

やはり『ガン予防のための免疫力アップ7つの方法
バランス良く組み合わせて下さい。
タグ:ガン 予防

2007年05月31日

ガン予防の最前線(癌病棟からの手紙)5-4

ところで、なぜ消化器官とくに『腸』のまわりで免疫系が発達し、リンパ球が多くみられるのでしょうか?
皆様、疑問を持たれるのも当然です。なぜなら今まで『腸は食べ物を消化吸収するところ』としか習ってこなかったからです。




では、まず、おさらいです。
あなたのオナカの中を想像してみましょう。


あなたがお口に入れたものは、まず歯で噛み砕かれ唾液と混ざり合います。



次に胃の中で強酸と消化酵素で処理されてから、
十二指腸で膵液・胆汁・腸液でさらに分解されます。



そして、小腸・大腸でさらに消化吸収されるわけですが、
腸内には皆様ご存じの善玉菌・悪玉菌などの微生物
たくさん棲んでいます。




つまり、『腸』の中にはさまざまな段階にまで分解された栄養素だけでなく、食品に混入した添加物・毒素・ウイルス等と、腸内細菌の出す物質などが入り交じった大変複雑な状態になっています。


『腸』の粘膜から栄養素を吸収するわけですが、残念ながら、本来歓迎されないモノ(アレルゲン、化学物質、毒素、ウイルスなど)まで同時に『腸』の粘膜に侵入してしまいます。


そこで、こうした悪者の侵入を防ぐため優秀なガードマン(免疫系の細胞)の活躍が是非とも必要になります。
『腸』の粘膜という最前線基地に大勢の優秀なガードマンが待機している理由はここにあるのです


ところで、





過度のストレスは、ガンだけではなく胃潰瘍・

十二指腸潰瘍・過敏性腸症候群(5月病)・

潰瘍性大腸炎・高血圧・うつ病・

リューマチ等の自己免疫疾患を始めとした、

さまざまな病気の原因にもなります。




やはり、『医食同源』・『病は気から』です。

ガンを予防することで、同時に他の病気も

予防できるのです。



2007年06月29日

ガン予防の最前線(癌病棟からの手紙)5-5

この章のまとめとして、以下に
「大切なあなたが得をする、ガン予防7つの鉄則」『ガン予防のための免疫力アップ7つの方法』を再び掲示致します。



ガン予防7つの鉄則



鉄則1:タバコは百害あって一利無し。
鉄則2:太りすぎない、やせすぎない。
鉄則3:野菜、海藻、果物を毎日食べる。
鉄則4:アルコール(飲酒)は控えめに。
鉄則5:塩分、熱い飲食物、保存肉を取りすぎない。
鉄則6:適度な運動や体操を継続して行なう。
鉄則7:肝炎ウイルスやピロリ菌の感染に注意。





ガン予防のための免疫力アップ7つの方法




1)美味しいものをゆっくりよく噛んで食べる(唾液を出す)。
2)適度のアルコールや会話などでストレスを発散し、楽しく食べる。
3)十分な睡眠をとり、腹式呼吸でゆっくり深呼吸する。
4)入浴、体操、マッサージ、音楽鑑賞などでリラックスする。
5)お笑い番組・コメディー映画鑑賞、かわいいペットなどを利用し、
  笑う機会を増やす。
6)適度な運動やスポーツなど、なにか仕事以外に趣味を持ち、
  ストレスを解消させる。
7)話題の鈍感力を身につけ、小さな事にクヨクヨせず、
  おおらかな感謝の気持ちで前向きに生きる。



拙著が皆様の健康長寿の一助となれば誠に幸いです。