2007年03月30日

ガン予防の最前線(癌病棟からの手紙)4-1


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これはヨネムラ歯科のホームページ

話題のアンチエイジング(老化予防)と
メタボリックシンドローム(代謝症候群)の解決法


の続きの記事です。

前回の記事をご覧になりたい方は、ヨネムラ歯科の
ホームページ
へお越し下さい。

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事故、犯罪、ねつ造、隠蔽、粉飾決算、医療改悪等々、暗い話題が多いなか、今月は久しぶりに明るい話題を2つお伝えできる事に感謝致します。

1)『審良静男教授が研究者ランキングで

  2年連続世界第一位』

2)『世界発「歯」再生に成功』


当院ホームページの免疫の特集に合わせたかのようなグッドタイミングで、3月8日に海外から素晴らしいニュースが届きました。

阪大の審良静男教授が激戦の免疫学分野で2年連続世界第一位に選ばれたのです。これはスポーツでいえば、世界選手権やオリンピックの金メダル級の偉業達成に匹敵します。将来的にはノーベル賞の候補に挙がるかもしれません(希望的観測ですが)。

日本の医科学研究も、まだ世界最先端のレベルを維持している事の証明でもあり、阪大大学院時代に研究者の端くれであった私にとって、個人的にも非常に嬉しいニュースとなりました。

研究内容の詳細は大阪大学微生物病研究所のホームページにリンクさせていますので、ご希望の方は是非ご閲覧ください。

以前お伝え致しましたように、大学教授に代表される研究機関や企業に所属する研究者は、自分の地位、名誉、研究費を確保するために、研究成果を強く求められます

具体的には、『セル』『ネイチャー』『サイエンス』『J.B.C.』に代表される欧米の超一流の科学誌に研究論文を掲載してもらうことが最大の目標です。さらに今回の審良教授のように他の研究者からその論文を数多く引用してもらう事は、研究者冥利に尽きると言ってもよいでしょう。


反面、研究者は研究成果が一流医科学誌に掲載されないと、地位、名誉、研究費を失うという、危険と常に背中合わせの状態でもあります。


2つ目のおめでたい話題は『世界発「歯」再生に成功』です。
東京理科大学と大阪大学の共同研究で、マウスを用いた動物実験段階ですが、『歯』『毛』の再生に世界で初めて成功しました。

人間に応用できるのはまだまだ先の話となりそうですが、将来に希望を持てる優れた研究と呼べるでしょう。


ちなみに近年、歯科で話題のインプラントとは、チタン製の巨大なねじを歯ぐきを貫通させ顎の骨の中に埋め込む治療法です。分かりやすく言えば、チタン製の巨大なピアスを歯ぐきに突き刺した状態です。

材料であるチタン合金に対しては幸い拒絶反応は起きにくい反面、歯ぐきとインプラントの間には、常に隙間(すきま)が存在します。

そのミクロの隙間から無数の微生物(細菌、ウイルスなど)や未知の病原性物質(狂牛病のプリオンなど)が常に体内に侵入するチャンスを狙っています。


近年話題のアスベスト(石綿)を多量に吸い込んでも、ガンである中皮腫を発病するまでに20年以上かかる場合があります。


インプラントと歯ぐきの隙間から侵入した未知の病原性物質により、例えば20年後にガンや狂牛病(BSE,CJD)のような未知の病気発病するリスクは覚悟しなければなりません。



現在報告が無いからと言って安心してはいけません。
前述のように医科学研究はまだまだ発展途上で、
分からない事のほうが圧倒的に多いからです。
タグ:ガン

2007年04月04日

ガン予防の最前線(癌病棟からの手紙)4-2

今回も前置きが長くなり、申し訳ありませんでした。
久々のおめでたい話題に、私一人盛り上がっていたようです。


では本題に入らせて頂きます。私たちにとって欠く事のできない免疫システムの重要性について、前回までお話しさせて頂きました。

今回は、
『優秀なガードマンである免疫系の多様な細胞はどのような条件下で、良い仕事ができるのでしょうか?あるいはミスをするのでしょうか?』
こうした疑問にお答え致します。


まず、前述のようにやはり毎日の『食事』『生活習慣』は免疫力の維持にとても大切です。栄養が偏っていたり、不摂生な生活を続けていれば免疫力は当然低下します。

やはり、「メタボリックシンドローム対策7つの要点」「ガン予防7つの鉄則」が大切になります。再確認お願い致します。



「メタボリックシンドローム対策7つの要点」


1、砂糖、菓子類、パン類、麺類、イモ類、白米、甘い果物、清涼飲料水などの
  糖質の摂取を減らして下さい。
  動物性脂肪、特に肉の脂身は避けて下さい。
  加工した植物油(トランス脂肪酸)の代表であるマーガリンや
  ショートニングなども避けて下さい。


2、ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸、必須脂肪酸、食物繊維などを含む食品、
  具体的には、魚介類、赤身の肉類、卵、野菜、海藻類、大豆製品、オリーブ油
  など
をバランス良く摂取して下さい。
  乳製品はヨーグルトや低温殺菌(パスチュライズ)牛乳がお勧めです。
  ただし、体に合わない食品がある方は無理をしないで下さい。


3、コレステロール値を下げ過ぎて、ガンや痴呆症や感染症になっては、
  元も子もありません。  
  むしろ高血糖歯周病に気をつけて下さい。


4、食事回数は、3回にこだわる必要はありません。年齢にともない、
  食事の回数と量は少なくなるのが自然です。


5、できる限り背筋を伸ばした正しい姿勢を意識し、保持して下さい。
  適度な運動や軽い筋トレで体に筋肉がつけば、基礎代謝もアップして
  安静時の消費カロリーも増やせます。


6、就寝前など、時間のあるときに体操やストレッチで体を充分ほぐし、
  睡眠時間を充分とり、あまりストレスをためないようにして下さい。


7、体型としては、過度の肥満(ブヨブヨ)は問題ですが、やせ過ぎ(ガリガリ)
  不健康でガンや感染症などになり易くなります。
  また、運動のやり過ぎや筋トレのし過ぎ(ムキムキ)は活性酸素が多くなり
  アンチエイジングには不利です。



「大切なあなたが得をする、

ガン予防7つの鉄則」



鉄則1:タバコは百害あって一利無し。

鉄則2:太りすぎない、やせすぎない。

鉄則3:野菜、海藻、果物を毎日食べる。

鉄則4:アルコール(飲酒)は控えめに。

鉄則5:塩分、熱い飲食物、保存肉を取りすぎない。

鉄則6:適度な運動や体操を継続して行なう。

鉄則7:肝炎ウイルスやピロリ菌の感染に注意。



前述のように、ガンは外からやってくる発ガン物質を減らしても完全に予防することはできません。

なぜなら、人間の多様性の項でお話ししたように、発ガン因子や物質が存在しても、実際にガンを発病する(ガン細胞がドンドン増える状態)人もいれば、しない人もいます。

つまり、発ガン因子や物質が存在すれば、必ずガンになるという訳ではありません。
ガンになる可能性が高くなるという事なのです。
タグ:予防 ガン

2007年04月13日

ガン予防の最前線(癌病棟からの手紙)4-3

ところで、恐ろしいことに、私たち人間の体内では毎日、百万個くらいのガン細胞(ゴマ粒一個くらいの大きさ)が生まれているといわれています


では、『なぜ私たちは発ガン(ガン細胞がドンドン増える状態)にまで
至らないのでしょうか?』



それは、免疫系のリンパ球(NK細胞やT細胞)が、ガン細胞のような異常細胞を発見しては、直ちに殺してくれるからなのです。
そうです、免疫系が正しく働いていれば、ガンは大きくなれないのです。


免疫とは簡単に説明すれば、私たちの体の中を常に監視し、異常な物質や細胞、あるいは病原体を発見して直ちに取り除いてくれる、非常に優秀なガードマンです。


では、この優秀なガードマンが仕事をしなくなったらどうなるでしょうか?
そうです、皆様ご存じのようにガン細胞がドンドン増えてガン患者と呼ばれるようになります。また、さまざまな病原体の侵入と増殖を防ぐことができず、いろいろ厄介な感染症にもなってしまいます。


では、私たちの大切な免疫システムの機能を大きく左右する要因とはなんでしょう?


それは近年、新潟大学医学部の安保 徹教授が提唱されているように、
自律神経をつかさどる交感神経副交感神経のバランスにより、免疫力も多大な影響を受けることが報告されています。


まず交感神経は通常、昼間私たちが活動する時(緊張状態や興奮状態)に優位となり、血圧・心拍数・呼吸数は高まります。皮膚・消化器系の血管を収縮させて血液を筋肉・脳に優先的に供給するなど、全身の活動力を高める働きを担っています。
つまり交感神経は、太古の昔より人類が獲物を捕まえたり、敵と戦う時に都合の良い状態を作りだしているのです。


副交感神経は逆にリラックスしている時に優位となります。
交感神経とは正反対に血圧・心拍数・呼吸数は低くなり、皮膚の血管は拡張し手足が温かくなり、消化器系の血管も拡張し血流も増え、消化吸収が効率よく行なえる状態を作りだします。
つまり副交感神経は睡眠時などのリラックスした状態で働き、体力の回復を図ったり、消化吸収を活発にすることでエネルギーの補給が効率よく行なえる状態を作りだします。


ガンもメタボリックシンドロームと同様、日頃の無理がたたって起こる病気なのです。それは肉体的な無理、例えば働きすぎや極端に不規則な生活習慣である場合もあれば、深い悲しみや悩みといった精神的な負担だったりと、形はさまざまですが、大きな視点でとらえると、その人を心身共に激しく消耗させるようなストレスがおそいかかって発ガンしたのです。


つまり、



強い肉体的・精神的ストレス



交感神経の過度の緊張状態



免疫系のリンパ球の減少

(ガンを殺すNK細胞やT細胞)



ガン細胞の増加



極度のストレスは優秀なガードマン(リンパ球)を働けなくさせてしまい、悪人(ガン細胞・病原体)が平気でのさばるようになるのです。


安保教授の著書からガン病棟のようすを少し引用させていただくと、
「ガン患者のリンパ球が減るのは、交感神経緊張状態におちいっているということです。交感神経緊張状態にあるということは、働きすぎや心の悩みといった、ストレスに原因があるのではないか、と考えました。そこで、実際患者さんに尋ねてみると、たいていの場合、とても強いストレスが聞き出せました。10人のうち8人は確実に聞き出せたほどです」
と報告されています。
タグ:ガン