2009年07月01日

セカンドオピニオンって何ですか?

セカンドオピニオンって何ですか?



【質問】
最近、セカンドオピニオンという聞きなれない言葉をよく耳にするようになりました。一体、どういう意味の言葉でしょうか。私たちと関係のあるものですか?


セカンドオピニオンとは

みなさんは歯医者さんで、“この歯は抜かないとだめですね”とか、“虫歯ですから、けずりますよ”などと言われて、“あれっ、ちょっと待ってくださいよ、ほんとに抜かなきゃいけないんですか”とか、“けずるんですか?”と慌てたり不安になったりしたことはありませんか。そんなとき、“他の先生の意見も聞いてみたいな”と思われませんでしたか。歯は一度けずったり抜いたりしたら決して元には戻りませんから、不安になるのは当然だろうと思います。“他の先生の意見を聞いてみたいな”と、別の先生に相談したり診断を受けることを「セカンドオピニオン」といいます。


欧米では常識、でも日本では勇気が……。

そうなんですね、欧米では別の医師の診断や意見を参考にして、ベストな治療法を選ぶことは当たり前になっていますが、日本ではまだまだです。おそらく、別の医師に診てもらったり、相談をすることは担当の医師を裏切るのではないかという気持ちがあるからだと思います。でも、かかりつけの先生の診断や治療に不安や不満があるときは他の歯科医院を受診したり、健康相談やカウンセリングなどで他の歯医者さんの意見を聞くことが、安心・安全につながります。

もしも不安を抱えたまま治療を受けようとしているのなら、勇気を出して「セカンドオピニオン」を利用しましょう。



(歯科診療所評価機構『じょうずな歯医者さんのかかり方』より)

2009年06月23日

歯医者さんと上手にお付き合いができていますか?

歯医者さんと上手にお付き合いができていますか?



【質問】
歯医者さんには行くだけでも勇気がいるのに、上手なお付き合いなどとてもできそうにありません。上手に長くお付き合いができるコツを教えてください。


良い歯医者さんを選び、賢い患者になることが第一条件

まず大切なことは長くお付き合いのできる良い歯医者さんでなければなりません。そしてみなさんは賢い患者さんにならなければなりません。「良い歯医者さん」と「賢い患者さん」は前に述べた通りですから、もう一度読み返してみてください。


治療が終わればお付き合いも終わりですか?

良い歯医者さんは、みなさんのライフプランを提案する中で、治療も提案してくれます。こんな治療方法がありますがいかがですか?とか、こういう治療方法がいいように思いますとか、みなさんの生活が豊かになり、質が向上できるよう色々な選択肢を出してくれます。その中から最終的に選ぶのはみなさんです。そうして治療が終わりました。ここで歯医者さんとみなさんのお付き合いは終わるのでしょうか。いえいえとんでもありません。本当のお付き合いはここからはじまります。せっかく治療した歯が再び悪くならないために、またせっかく手に入れた快適な暮らしを失わないために、定期的に歯医者さんに通い、ブラッシングのチェックや歯のクリーニングを受けて下さい。これが歯医者さんと長く上手に付き合うためのコツです。



(歯科診療所評価機構『じょうずな歯医者さんのかかり方』より)

2009年06月16日

良い歯医者さんの選び方を教えてください。

良い歯医者さんの選び方を教えてください。



【質問】
歯医者さんは、近ければいいというものではないと思うのですが、かといって、どの歯医者さんに行けばいいのかいつも迷ってしまいます。「良い歯医者さんの選び方」ってあるのでしょうか。あれば教えてください。


歯医者さんを選ぶ前にまずは良い歯医者さんかどうかを見分けよう!

最近の歯医者さんは驚くほど変わってきています。
たとえば、病状や治療方針の説明を時間をかけてていねいにしてくれるとか、治療法や使う素材を患者が選べるとか、歯みがき指導をしっかりやってくれるなど、“そういえば変った”と、みなさんも思いあたる節があるのではないでしょうか。患者さんの応対はもちろん、新しい技術や材料を積極的に学び、それを診断や治療に生かしていることが良い歯医者さんの第一条件だといわれます。
 


では、良い歯医者さんの選びのポイントを具体的に説明します。


良い歯医者さん選び「6つのポイント」

@ 歯ブラシ指導がしっかりしている。
虫歯でも歯周病でも、原因菌を取り除くプラーク(歯垢)・コントロールの重要性が一層明らかになり、予防治療がますます重視されています。
A 腕のいい歯科衛生士がいる。
スケーリングといわれる歯石除去やPMTC(専門家が機械を使って行なう歯のクリーニング)、生活指導など、衛生士が予防治療の中心となっています。
B むやみにけずったり抜いたりしない。
「予防」「自然な回復」が原則。やむを得ずけずったり抜いたりする場合はきちんとした説明があるはずです。
C 治療方針についてていねいな説明がある。
インフォームド・コンセント(医師の説明と患者の了解)が大切なのは当然のことです。とくに歯科ではインプラントなど治療技術の進歩がめざましく、患者さんの選択の余地が広がっています。
D かみ合わせに気をくばる。
内科的にもかみ合わせの影響がクローズアップされています。
E 必要な機器が備わっている。

新しい機器によって可能になった診断や治療も少なくありません。歯科医師の勘から、データに基づく確実な歯科治療へと変化しています。


他にも参考となる判断ポイントがあります。

みなさん共通の悩みだろうと思いますが、「これだっ!」と一言で示すことができる決定的なものはありません。それにどんな歯医者さんが良い歯医者さんなのかは人によっても異なりますから、上述の6つのポイント以外にも判断ポイントを幾つかあげてみます。あなたに最適なホームドクターを見つけてください。


良い歯医者さんを選ぶ判断ポイント

@ 実際に通院した友人や知人から良い評価を受けている。
何といっても実際に通院した人の感想が一番参考になります。
A 医院全体が清潔である。
B 電話での受付スタッフの対応がしっかりしている。
受付スタッフの対応でその歯科医院の先生の熱心さが分かりますし、人柄も伝わってきます。
C 患者の希望や訴えをしっかりと聞いてくれ、質問にもていねいに答えてくれる。
D 歯の治療計画や状況についてきちんと説明してくれる。
E 患者の歯の状態や治療の記録をとってきちんと保存している。
F 特殊な治療をするための専門医と連携して治療する体制が完備している。

賢い患者になろう!

良い治療を受けるには、「良い歯医者さん」を選ぶことが大切ですが、あなた自身も「賢い患者」になる必要があります。「賢い患者」になるためのポイントをいくつかあげてみます。


賢い患者になるための「7つのポイント」

@ 歯を治そうという気持ちを強く持つ。
A 口の中をいつも清潔にする。
B 完治するまで通院する。
C 予約をしたら必ず守る。変更の場合は事前に連絡を入れる。
D 治療内容や費用、期間などの希望をしっかりと主治医に伝える。
E 治療に関する疑問や希望は納得できるまで話をする。
F 歯科医師や歯科衛生士の指導や指示を守る。



(歯科診療所評価機構『じょうずな歯医者さんのかかり方』より)

2009年06月08日

支払い方法も相談しておきましょう。

支払い方法も相談しておきましょう。



【質問】
インプラントの場合、1本の歯が40万円とか、50万円はするそうですが、高額なのでみなさん支払いはどうされていますか?


カードでの分割払いも可能な場合があります。

支払いに関してはたしかに悩みの種だろうと思われます。現金での支払いのほかに、カードでの分割払いができる歯科医院も多いので、支払い方法についてはご相談されるとよいでしょう。


支払い方法を決めてから治療に入ります。

みなさんそれぞれに支払い方法は異なりますから、それも含めてカウンセリングでお話をして、どういう形で支払うかを事前に決めましょう。それから治療がはじまります。



(歯科診療所評価機構『じょうずな歯医者さんのかかり方』より)

2009年05月29日

高額治療の場合は、見積書・契約書・保証書をもらいましょう。

高額治療の場合は、見積書・契約書・保証書をもらいましょう。



【質問】
話題のインプラントに興味がありますが、自由診療なので費用が心配です。歯医者さんで幾らかかるかを詳しく教えてもらえますか?また高額なので契約書や治療後の保証に関する書類などをかわすことはできるのでしょうか。


見積書や契約書、保証書の発行も可能です。

自由診療のような高額な治療には見積書や契約書、保証書を発行する医院も増えてきました。これらの書類は患者さんにとっても、また歯医者さんにとっても重要なものです。

患者さんに合った治療方針が決まると見積書が出て、手術前には同意書や説明書を渡す医院もあります。
例をあげると、インプラントとはどういうものを入れて、上部構造(上の補綴物(ほてつぶつ)といわれるもの)がどれぐらいかかるのか。また、麻酔の費用、骨を作る場合などすべての費用を計算して、それぞれの患者さんに合った治療方針がたてられます。そういう流れの中で歯医者さんは患者さんに見積を出します。みなさんが金額に納得されると治療契約書、同意書、説明書などを渡す医院もあります。



約束ではなく治療契約書と保証書をもらいましょう。

手術後に、トラブルが発生しないとは限りません。万が一に備えて治療契約書と保証書をもらっておいたほうがいいでしょう。



(歯科診療所評価機構『じょうずな歯医者さんのかかり方』より)


2009年05月21日

治療方針をしっかりと説明する!患者は、納得できるまで質問する!

治療方針をしっかりと説明する!患者は、納得できるまで質問する!



【質問】

インフォームド・コンセントって何ですか?私たち患者にとっては知っておかなければならない大切な事柄なのでしょうか。


「医師の説明と患者の了解」です。

歯医者さんは変わりました。
みなさんはご自身の治療について、あるいは現在の状況とこれからの治療方針について、歯医者さんからしっかりと説明を受けることができます。また逆にみなさんから歯医者さんに説明を求めることもできます。そういうプロセスを踏んでから実際に治療がはじまるわけです。充分な話し合いの上で、みなさんが先生の治療方針に納得することが「インフォームド・コンセント」です。かつての歯科医院は、待合室から診察台に直行でした。そしてすぐに治療がはじまったものですが、今は違います。治療に入る前に充分な説明を受け、その治療方針にみなさんが納得、了解してから治療がはじめられるようになっています。



(歯科診療所評価機構『じょうずな歯医者さんのかかり方』より)

2009年05月14日

歯に詰める材料の違いを知りたいのですが…?

歯に詰める材料の違いを知りたいのですが…?



【質問】

自由診療と保険診療では治療のために使われる材料が異なるそうですが、その違いを具体的に教えていただけませんか?


つめもの・入れ歯の材料の違い
 ここでは主に「つめもの」と「入れ歯」の材料の違いをご紹介します。


【つめもの】

●保険診療の場合


<銀歯>
材料
保険適用金属
特徴
いわゆる銀歯です。かめる機能は変わりませんが、口の中が暗くなり、歯茎の色が黒ずんだりすることがあります。

<コンポジットレジン>
材料
プラスチック
特徴
樹脂素材のつめものです。長い間使用していると変色したり、すり減ってしまうことがあります。

●自由診療の場合

<ゴールド>
材料
高カラット金合金
特徴
金合金で作られています。金合金はしなやかで歯との適合性も良く、天然の歯に近い硬さなのでかみ合う歯を傷めません。歯茎との境目も黒ずむことはありません。かむ力の強い奥歯での使用に向いています。

<ハイブリッドセラミック>
材料
超微粒子セラミックと樹脂
特徴
セラミックの硬さと樹脂の粘り強さをあわせ持った素材です。保険のプラスチックのつめものより長い間、白くて美しい歯を保つことができます。



【総入れ歯】

●保険診療の場合

<プラスチック>
特徴
保険の場合、使用できる材料やデザインに制限があります。基本的にすべてプラスチックなので、分厚くなり、快適さが損なわれたり、口の中で熱が伝わりにくくなりますが、かむという入れ歯の基本的な機能は変りません。

●自由診療の場合

<コバルトクロム合金とプラスチック>
特徴
長く入れ歯材料として使用されているので信頼性の高い材料です。金属床の基本的な良さを生かした入れ歯です。

<超硬質コバルトクロム合金とプラスチック>
特徴
長い間入れ歯の材料として使用されており、信頼性の高い材料です。超硬質の材料を使用することで丈夫さや薄さを限りなく追求し、自然に近い装着感や快適感が得られます。一つずつ丹念に人工歯の埋め込み部分に金メッキをほどこし、プラスチック部分も自然な色に仕上がります。

<純チタン・チタン合金とプラスチック>
特徴
チタンは体内に埋め込むことができるほど安全性の高い金属で、口の中では金属味がほとんどありません。金に近い硬さの純チタンとプラチナに近い硬さのチタン合金があり、用途に応じて使い分けをします。

<ステンレスメッシュとプラスチック>
特徴
網目状にミクロの孔が無数にある特殊な金属を使っています。この孔によって食べ物の味や温度が口全体に広がります。とくにビールの泡などを口全体で直接実感することができる入れ歯です。

<金とプラチナとプラスチック>
特徴
昔から身体に安全とされる金やプラチナが主な材料の合金です。仕上がりの美しさをはじめ、鋳造製(ちゅうぞうせい)に優れているので、ピッタリ感があり、心地よい接触感があります。食べ物もそのままの味を楽しめ、美味しく食べることができます。金属は再利用が可能です。



【部分入れ歯】

●保険診療の場合

<プラスチック>
徴特
保険の場合、使用できる材料やデザインには制限があります。基本的にすべてプラスチックのため、分厚くなります。そのために口の中の快適さが損なわれたり、熱が伝わりにくくなりますが、かむという入れ歯の基本的な機能は変りません。

●自由診療の場合

<コバルトクロム合金とプラスチック>
特徴
長く入れ歯材料として使用されており、信頼性の高い材料です。金属床の基本的な良さを生かしつつ、歯にかかるバネのデザインを限定して求めやすい入れ歯になっています。

<超硬質コバルトクロム合金とプラスチック>
特徴
長い間入れ歯の材料として使用され信頼性の高い材料です。超硬質の材料を使用することで丈夫さや薄さを限りなく追及し、自然に近い装着感や快適感が得られます。一つずつ丹念に人工歯の埋め込み部分に金メッキをほどし、プラスチック部分も自然な色に仕上がります。

<純チタン・チタン合金とプラスチック>

特徴

チタンは体内に埋め込むことができるほど安全性の高い金属で、口の中では金属味がほとんどありません。金に近い硬さの純チタンとプラチナに近い硬さのチタン合金を用途に応じて使い分けます。

<ステンレスメッシュとプラスチック>
特徴

網目状にミクロの孔が無数にある特殊な金属を使っています。この孔によって食べ物の味や温度が口全体に広がりますが、とくにビールの泡などを口全体で直接実感することができる入れ歯です。大部分の歯が抜けてしまった上あごの部分入れ歯に使います。

<金・プラチナとプラスチック>
特徴
昔から身体に安全とされる金やプラチナを主な材料にした合金です。仕上がりの美しさをはじめ、鋳造製に優れているのでピッタリ合いやすく、口の中では心地よい接触感があります。いろいろな食べ物の味を美味しく味わえます。金属のしなやかさがバネをかける歯のダメージを少なくします。



(歯科診療所評価機構『じょうずな歯医者さんのかかり方』より)

2009年05月07日

自由診療の価格は高い?それとも安い…?

自由診療の価格は高い?それとも安い…?



【質問】

自由診療というとどうしてもお金が随分かかるのではないかと心配になります。実際はどうなのでしょう。またお金をかけた分、本当に良い治療がうけられるのでしょうか。



自由診療(自費診療)について

 自由診療は保険で認められない治療内容(技術)や材料を使う場合に行われる診療です。自由診療には歯科医師をはじめ、歯科技工士、歯科衛生士の技術力も加味されますので、それぞれの医院で価格の設定は異なります。また地域での差もあります。みなさんが自分に合った治療方針をたてて、それを行いたいと望む場合、保険診療ではどうしても限りがありますので、自由診療を選ぶことになります。


自由診療の価格は高い?それとも安い?

 ご心配の通り、ほとんどの患者さんがお金が高いのではないかと内心ビクビクしながら、先生のお話を聞かれています。実際のところ、不安そうなみなさんのお顔が目に浮かびます。治療のための価格が高いかどうかは、みなさんの価値観や考え方、医療スタッフとの関係などによって変わってくると思われます。治療する側とそれを受ける側に信頼関係がないと、どんなに良い治療でも疑問や不信が生じます。逆に双方の信頼関係がしっかりと築かれていれば、治療方針や価格に関して納得するまで説明を受け、治療に専念できると思います。
 ですから、高い?安い?はみなさんご自身が決められることではないでしょうか。なお、外国と比べると日本の価格は安いようです。



メリットはたくさんあります。

 自由診療にはたくさんのメリットがあります。たとえば、保険診療では使える材料に制約がありますが、自由診療では、自由に材料を選ぶことができます。機材も同様です。「この機材を使ってはいけませんよ」というのが保険診療の中にはありますが、そういう機材の制約がなくなるので、患者さんにとってより良いものを使うことができます。また、毎月1回予防に行きたいと思っても、今の保険診療では非常に難しいものがありますが、そういう時間的な制約がないのが自由診療のいいところです。


健康な歯はケアが決め手

 自由診療での治療が本当に良い治療かどうかお悩みのようですが、はっきりいって自由診療の方が治療の質が高く、長持ちするのは当たり前です。でも、歯や歯茎の健康を維持していくためのケアが大切です。定期的に受診して、専門家のクリーニングを受け、歯の健康維持に努めてください。そうすれば、自由診療での治療の良さをますます実感することができるはずです。




(歯科診療所評価機構『じょうずな歯医者さんのかかり方』より)

2009年04月29日

予防治療は保険がきかない!…って本当…?

予防治療は保険がきかない!…って本当…?



【質問】

もし私が、歯科医療を保険診療で受けるとすると、どうしてもその治療には限界があるように思えるのですが、実際はどうですか?


はっきりいって限界があります。
まず最初にみなさんにお伝えしたいことは、「保険診療と医療との関係」で説明したように、歯科においては1980年から新しい理論や治療、材料など、ほとんどが保険には取り入れられていません。ですから、当然、その間に出てきた新しいものや良いものが使われていないというのが大きな限界の一つです。




日本の保険制度は疾病後追い型


日本の保険制度は疾病後追い型といわれるように、病気になった人の病気を追いかけて治療をするシステムです。要するに保険では病気の人だけが対象で、健康な人の予防はできないのが今の保険制度です。まずは病気にならないこと、虫歯にしないことが本当は大切ではないかと思われるのですが……。歯科の場合はまず歯はけずらない、けずりたくないというのが多くの先生方の見解です。要するに、できるだけ治療に介入せず、予防をしていきたいわけですが、残念ながら予防歯科治療のほとんどが保険の適用外です。これが日本の保険制度の現実であり、大きな限界です。




(歯科診療所評価機構『じょうずな歯医者さんのかかり方』より)






2009年04月21日

日本人は外国人に比べ歯科治療で損をしている…?

日本人は外国人に比べ歯科治療で損をしている…?



【質問】

日本の歯科診療の現状が少しは理解できたように思いますが、では海外での歯科診療はどうなっているのでしょうか。日本は経済では先進国ですから、当然、歯科医療の分野でも先進国だと私は受け止めていますが……。>



歯科医療の分野では日本人は非常に損をしています。


 はっきりいって日本のみなさんは、歯科医療の分野では非常に損をしていると思います。たしかに経済では先進国ですが、歯科医療では決して先進国とはいえません。たとえば先進国の中で今、日本が一番モデルにしているのがアメリカですが、アメリカと日本の保険診療で同じ治療が受けられるかというと、残念ですが違いがあります。日本の場合、保険診療でお願いしますという患者さんが多く、それは当然のことですが、そうなると保険でカバーされる範囲が限られてきます。治療のレベルを上げると当然、材料費や人件費がかかりますから、保険診療ではとても無理な話になります。またアメリカのようにカバーする範囲が広い民間保険はほとんど実用化されていませんので、どうしても保険診療が中心になってしまいます。アメリカのようにカバーされる範囲が広い民間保険に入っていれば、その保険からお金がおりますので、希望する治療が受けられるわけです。



専門医制度があたりまえのアメリカ

 日本の歯医者さんは一部の先生を除いて何でもしますが、実際のところ技術が進歩しているので全部を行なうにはかなり難しいものがあります。でもアメリカの歯医者さんは専門医制度があるので、口腔外科やインプラントの専門医、歯周病の専門医が治療をしてくれます。またヨーロッパでは20数年前から予防歯科が普及しているのに、日本の場合はまだまだこれからといった状況が続いています。



治療に使われる材料にも違いが


 もちろん使われる材料も大きく異なります。虫歯の治療では日本だと通常、歯をけずって、つめたり、かぶせたりしますが、治療にはパラジウム合金や銀合金(口を開けると、キラリと光る銀色のかぶせもの)が多く使用されます。これらは海外ではあまり使われていない金属です。なぜかというと、金の含有量が少なく国際規格外で、合金に含まれる金属が身体に及ぼす影響のためだからです。それが日本では普通に使われているわけですが、理由は保険ではそれしかカバーされないからです。



(歯科診療所評価機構『じょうずな歯医者さんのかかり方』より)